なんとなく原型製作を開始となりました。
どちらかと言えば、アイディアや造形のカラーを練っている段階で、あまり手が動きません。

ムダにパーツを増やしても仕方ないので、可動させてもポーズが変になるだけの場所や変化の少ない場所の分割を合理的にまとめたり、効果的と思える可動箇所はどこなのか、とか、わりとアイディアを練らなきゃならない部分は多いんです。
なにしろ、間着でソフビが面白さが決まると言って良いと思っています。
「間着を工夫すればもっと良い品なのに」って思う商品を見ると、作り手に愛情が無い物に思えてしまいます。
動かせる、動いて表情が出せる、ココがソフビの最大の魅力ですから。
この最大の魅力を活かしていない、というか~考えてもいない品を見ると、残念に思えてしかたありません。
 
それともう一つ、造形のカラーも大切です。
絵には無い服の皺等のモールドを多くしたり、過激にアレンジするのも
造形のカラーですが、私の主義としては原作者の意匠を大切にし、自分のカラーは可動等の工夫にとどめているつもりです。
造形面でカラーが出ているとしたら、それは私の技術不足からです。

以前の私はマンガのキャラクターを作っても、ホントに自分勝手に「この服は革で出来ているから皺はこう」とかいって、絵にはないモールドを増やしたりしていました。実際のブーツや手袋なんかのモールドを当てはめてみたり…。
例えるなら「実写でヒーロー番組になったモノ」と仮定して作っていました。それがリアルでカッコいいと思っていたからです。
アレンジの効いた商品が多くなり、憧れの原作者の意匠とは別モノとして生まれ変わった憧れのキャラクター達を見て、カッコ良かったり可愛かったりするんだけど、素直に喜べなかったり、なんか哀しかったり。
そんなこんながあって、とりあえず、自分の所でリリースするモノは「素直な造形」と、しました。

作っていくと、過度なモールドを入れて間を埋めたくなる事が度々あるんですが、そんな時は単純な線で本当に上手くまとめている、昔の腕の良い原型師の作品を見る事で「逃げずにまとめなければ!」と、発奮出来るのです。
アンティークトイの造形を古臭いという人も多いのですが、その時代のカラーがそこにあるように思います。その原作を再現出来るのは同じ時代の造形物だと思っています。
絵のままに、その時代も感じられるモノが私の憧れの造形です。


余談ですが、先週、渋谷まんだらけで見た40cmぐらいのケロヨンに痺れました。上手い造形でした。
たまに出かけてショーウィンドーを覗くだけでも、良い収穫と思え、幸せになれるんですから、造形をしていてホントよかった。
所有欲が勝っていたら間違いなく破算してます。なにしろ高額ですから(笑)。




【2006/10/18 10:26】 | これまでのエントリ | page top↑
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